近年、日本全国で空き家問題が起こっています。
実家を相続したものの住む予定がなく、そのままの状態になっているケースが多いようです。
相続した家だけではなく、転勤で数年空き家状態になることもあるでしょう。
今回は、一戸建てを売るか貸すかの選択について解説します
一戸建てを売るか貸すかどっちがよいか
今後、住む予定があるのかないのかで選択肢が変わってきます。
住む予定がない場合、売ることを考えましょう。
一戸建ての家を所有していても維持費や税金が発生します。
築年数が浅いほうが高く売れるため、築年数が経過しないうちに売ることをおすすめします。
また、立地や環境が良くない不動産は、価値が上昇する可能性が少ないため早めに売ったほうがよいと言われています。
住む予定がある場合、貸すことを考えましょう。
家族と過ごした大切な実家で愛着があるなど、思い入れがあるとそう簡単には手放すのは難しいです。
現状、住むことは難しいのであれば不動産収入にもなる貸す選択をするのがよいでしょう。
賃貸需要の高いエリアであれば安定した家賃収入を得ることも可能です。
一戸建てを売るか貸すかそれぞれのメリットとは
築年数が浅い物件の場合は、高く売却することが可能です。
まとまった現金が入るので、家の買い替えで頭金が必要な場合にも売却はメリットです。
また維持・管理する負担もなくなり、固定資産税や保険料などの費用の負担もなくなります。
空室物件の状態でも維持費は負担することになります。
一戸建ての家を貸す場合、家賃収入を得ることができるメリットがありあます。
入居者がいる場合は家賃があるため安定した収益を得ることができます。
貸す期間決まっているのであれば、「定期借家契約」を結ぶことも多いです。
「定期借家契約」は更新がなく決められた期間で終了する契約です。
また、入居者が住んでみて気に入れば買い取りたいという依頼もあります。
一戸建ては築年数が経過するほど売却が難しくなりますが、貸すことで古くなっても入居者に売るチャンスも出てくるでしょう。
一戸建てを売るか貸すかの収支の違い
売るか貸すかどっちを選択するか悩む場合、それぞれの収支を確認してみましょう。
一戸建てを売る場合、以下のような収支になります。
●不動産会社に支払う仲介手数料
●売却契約書の印紙税等の費用
●ローンが残っている場合は抵当権抹消費用
●不用品の処分費用
●譲渡所得にかかる税金
●測量費用・解体費用が発生する場合もあります。
一戸建てを貸す場合、以下のような収支になります。
●家を貸す際に、リフォームなどメンテナンス
●維持運用費用
●固定資産税・都市計画税
●修繕費用（建物や設備の修繕）
●保険や通信費など
●入居者募集にかかる仲介手数料など（借主が全額負担する場合もあります）
●不動産所得にかかる税金
まとめ
家は人がいてこそ成り立つものです。
空き家のままでは空気が回らず劣化も進んでしまいます。
一戸建ての家を売るか貸すかという選択は、簡単に決めるのは難しい問題です。
どっちを選択しても、それなりに手続きや費用・時間が必要になるため早めに対応することが一番です。
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