不動産投資で気になるのは、該当の物件でどのくらいの利益を得られるかではないでしょうか。
そこで注目したいのが利回りですが、正しく認識していないと、スムーズな経営が難しくなる可能性もあるでしょう。
今回は、不動産投資における利回りとはなにか、平均相場や注意点についてご説明します。
ぜひ、今後の参考にしてみてくださいね。
不動産投資において注目したい利回りとは？
利回りとは、見込み収益の割合を示し、不動産投資に向いている物件かどうかを判断するための指標です。
下記の2種類があります。
表面利回り=年間の家賃収入÷物件の購入価格×100
満室を想定した見込み収益の割合です。
簡単に計算できるため、概算を知りたいときには便利でしょう。
実質利回り=（年間の家賃収入-年間の経費）÷物件の購入価格×100
維持費や管理費、空室などを加味した実際に近い収益の割合です。
空室などに左右されるため、流動性があり、算出が複雑といえます。
不動産投資における利回りの相場を把握しよう
続いて、不動産投資における利回りの相場についてみていきましょう。
東京都内の平均的な表面利回りは、4.2％から4.5％程度です。
地方と比較してみると、実は1％程度下回っています。
これは、東京都の物件価格が高いためです。
先ほど計算式でご紹介したとおり、家賃が高く、物件価格が安ければ利回りは高くなりますね。
そのため、この数値だけで考えるのは、得策とはいえません。
たとえば、駅チカや設備の整った物件は購入価格が高くなりますが、長期的な入居者が見込めます。
この場合、物件価格が上がるため利回りは低くなってしまいますが、総合的にみると空室が抑えられて大きな利益を得られる可能性が高いのです。
これらを加味すると、理想的な数値は3％から3.5％といえるでしょう。
不動産投資においてリスク回避に役立つ利回りの注意点
最後に、リスク回避に役立つ利回りの3つの注意点についてご説明します。
実質利回りを重視する
先述したとおり、高利回りがすべてではありません。
実質利回りを出したうえで、さまざまな経営判断をおこないましょう。
物件の築年数を考慮する
築年数によっては維持費が高額になったり、入居率が低下したりして、利回りが想定外の数値になることもあるため注意しましょう。
利回り以外も判断材料にする
上手に不動産投資するためには、競合物件の家賃相場や周辺地価など、さまざまな要因に目を向けることも大切です。
まとめ
今回は、不動産投資における利回りについて詳しくご紹介しました。
不動産投資でポイントになる利回りですが、今後の市況の動向なども見据えて、多角的に資産価値を考えていくことが大切です。
良い物件を探して、スムーズな経営を目指しましょう。
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